本日も自律神経整体の臨床報告です。
73歳(女性)
【主訴】
・最近、体全体が緊張してカチカチになっている
・頭痛がして薬ばかり飲んでいる
・食欲はあるが、食べても美味しく感じない
・睡眠が3時間寝ると目が覚めて、そのあと眠れない
・左肩(肩甲骨内側)が夜になると疼く
【調整前の検査】
・首、肩、背中など体全体の筋肉が緊張している(特に左肩甲骨内側部)
・左肩関節の外転、水平伸展で可動域制限
・硬膜(左)が硬い
・お腹全体が張っている
【検査&調整】
『どの症状から調整すればいい?』
→体全体の緊張
『体全体の緊張をとる調整ポイントは?』
→ストレス(同居している2人の孫)
→外邪(燥)脾経と胃経に影響
→ストレス(娘)
ここで反応が出なくなったので調整
『次に調整したらいい症状は?』
→頭痛
『頭痛を改善する調整ポイントは?』
→ストレス(ボランティアの仕事内容)
→マヤズム(医原病・脳・P5)
ここで反応が出なくなったので調整
『次に調整したらいい症状は?』
→睡眠 ※この時点で、“食べても美味しく感じない”の反応が消失
『睡眠を改善する調整ポイントは?』
→トラウマ(67歳の時に受けた腱板断裂の手術)
ここで反応が出なくなったので調整
『肩の外転と水平伸展を改善する調整ポイントは?』
→ストレス(旦那)
→外邪(燥)肺経に影響
→マヤズム(淋病・膵臓・P3)
→マヤズム(結核・左肩甲上腕関節・P4)
ここで反応が出なくなったので調整
調整後は、体が軽い!スッキリした!と喜んで頂きました。
もちろん、調整前の検査にあった項目は全てとれていました。
施術後お話をすると、とにかく最近はストレスを強く感じて自分でもコントロールできないと仰っていました。
よく家族や友達から「そんなに頑張りすぎなくてもいいのに!」「もうちょっと手を抜いたら?」と言われるそうで、それでも自分の性格上、気になって「あれもしなきゃ!」「これもしなきゃ!」とやってしまうと。
【考察】
淋病マヤズムの判断基準である「過剰(働きすぎ)」や、精神症状である「協調不能」、また結核マヤズムの精神症状である「精神状態が変化しやすい」などがストレス耐性を低下させ、ストレスを強く感じたり、結核マヤズムの判断基準である「周期的な」が夜になると左肩(肩甲骨内側)が疼く症状を引き起こしていたようです。
また外邪(燥)は、乾燥・津液を損傷しやすい・肺を損傷しやすいという特徴があり風邪をひきやすくなります。聞けば数日前まで風邪をひいていたとのことでしたので、こうした状態も今回のような症状を引き起こす原因だったと考えられます。
※津液とは…人体中の正常な水液(唾液・胃液・涙・汗等)の総称。体表の皮毛・肌膚・孔竅(こうきょう 鼻や汗腺などの穴)体内深部の脳髄・骨髄・関節・臓腑に潤いを与える作用があります。
※自律神経整体は医療ではありません。
※検査結果は、あくまで筋力検査での反応です。
※まずは医師にご相談ください。
※自律神経整体は身体のバランスを整えるものです。