■涙を我慢すると体に悪い
赤ちゃんは泣くのが仕事だ。
泣くことが意思の伝達方法なのだから。
赤ちゃんはストレスを発散させるために泣いているという。
ストレス発散のために泣いている赤ちゃんの対処方法は、成長に影響があるともいわれている。
たとえば、泣いている赤ちゃんを、うるさい! と放っておくと、親から離れている不安感から、人を信用できない臆病な子になるといわれている。
また、無理やり泣きやませても、将来は人をいじめたりする子になる危険性もあるのだそうだ。
赤ちゃんが泣いたら、やさしく抱きしめて、泣きたいだけ泣かせてやるのがいいらしい。
大人でも泣くのを我慢すると弊害がある。せっかく出て行こうとしているストレスホルモンを体に留めておくことになるので、ストレス性の病気になる可能性がある。
うつ病患者や、深刻な育児放棄をうけた子どもは、健康な人より涙を流さないといわれている。涙を流さないからストレスが内側に貯まって精神に悪影響をもたらしている。
肉体的にも悪影響がある。
泣くのを我慢していると、体の上半身をこわばらせている状態になるので、肩こりがひどくなったり、疲れやすくなったりする。
また、ストレスは脳にもよくない。長期的にみると、何十億もの脳細胞を破壊していくことにもなりかねないという。
涙を流すことは、脳の老化予防にもなる。だから、うれしいときも悲しいときも、泣きたいときに泣くのは、若々しくいきいきと生きていく秘訣かもしれない。